【今日のテーマを光速予習】
- コンパスのリングにシリコンスプレー
- コンパスは磁気から遠ざけて保管
- コンパスは落とさない
- 出発前に予備コンパスでチェック
山から帰って来ると、
靴はお風呂場にほりこんで、
テントは物干し竿に干して、
洗濯機が回っている間に、
山の写真をパソコンで開いて...と、
コンパスは後回しにされがちです。
でも実際の所メンテナンスの仕方が分からないし。
というのが実情の様です。
実はコンパスのメンテナンスはカンタンです。
そして一瞬で終わります。
それではやってみましょう。
①コンパスを裏返して、
赤矢印の部分をチェック。

写真のように
白っぽくなっていたら、
プラスチック同士が擦れている証拠です。
②このベースプレートとリングカプセルの間に、
シリコンスプレーを注油します。
この隙間にバネが入っており、
リングが外れないように、
回すときに適度な抵抗があるように、
作られています。
0.5秒程注油すると、パチパチと言いながら横に広がっていくので、
円周上に3~4箇所挿せば十分です。
白くなって乾いていれば、黒い濡れ色が十分サインです。
注油したら、飛沫をティッシュで拭いておきましょう。
最後にリングを回して馴染ませておきましょう。
回す時の抵抗が滑らかになっていると思います。
使う油は、
シリコンスプレーをお勧めします。
溶剤が入っていないため、ゴム・プラスチック・紙・木など、
普通は注油出来ないものにでも使用できます。
次に保管方法を解説します。
次の山行までの保管がメンテナンスする上で一番重要です。
それはもしコンパスが狂っていても、
直ぐに判断出来ないからです。
通常コンパスは次回の山行まで、
ザックの中や道具部屋に置きっ放しになります。
その為、強い磁界を形成しているものの近くに置かないように、
注意する必要があります。
強力な磁石が入っているスピーカーは特に要注意です。
また、机の上にある物を何気なくコンパスに近づけてみると、
S極が一瞬でくっつきました。
え?
と驚いて金尺をひっくり返してみると、
反転してN極がくっつきました。
だからといって、この磁化されている金尺が、
コンパスの針に影響を及ぼすとは、
考えにくいですが、
家庭には様々な電化製品がありますので、
保管に慎重になりすぎても越した事はないと思います。
またコンパスを落下させた場合、その衝撃で、
N極とS極が逆転する事もあるそうです。
私は壁(内側に配線の通っていない部分)に吊るしています。
そして山行前に、予備コンパスで方角をチェックします。
突然やってくるホワイトアウトや、
終わる事のない藪漕ぎなどを楽しむ秘訣は、
ルートファインディングだけに、
集中できる状態を作っておく事だと思います。
【今日のテーマの復習】
- コンパスのリングに◯◯◯◯◯◯◯◯を注油
- コンパスは◯◯から遠ざけて保管
- コンパスは◯◯さない
- 出発前に◯◯コンパスでチェック