今日はコンパスの基礎知識について解説します。
【今日のテーマの光速予習】
- 針の向きを読む
- 北東南西=NESW=0°90°180°270°
- 針は常に一定方向を指す
- 進行方向の合否チェック
コンパスの使い方は、
基本的に1つだけです。
それを応用した技は幾つもありますが、
やっていることは同じことです。
今回はその基本的な使い方をご紹介します。
方位磁
針(カプセルの中でクルクルを回る針)の
向きを読み取る。
これだけです。
えっ!。
と思われた方は、
1.2 コンパスの実践的な使い方(メモリーのやり方)
へ進んでください。
針の向きを読み取る、というのは、
最も単純であり、
意外と奥が深いです。
縦走する時も、
雪稜、岩稜を登る時も、
トレイルランニングする時も、
やっている事はこれだけです。
それでは早速始めてみましょう。
まずは東西南北の基本問題です。
Q.1 この空白に入る英文字は何でしょう?
A.1 答えは『E』東です。
それでは各大文字の方角をおさらいしましょう。
上から時計回りに、
Nは北=North=0°
Eは東=East=90°
Sは南=South=180°
Wは西=West=270°
となります。
この4つは覚えてしまいましょう。
続いて東西南北の間になります。
NEは北東=Norheast。
SEは南東=Southeast。
SWは南西=Southwest。
NWは北西=Northwest。
となります。
この4つは理解しておくだけで十分です。
それでは応用問題をしてみましょう。
Q.2 この空白(い、ろ、は)に入る方角は何でしょう?

A.2 答えは、
い=N北、ろ=E東、は=S南です。
ここまでくれば、もう東西南北は把握できましたね。
それでは本題の針の向きに進んで行きましょう。
Q.3
目的地への方角を数値で答えると何度でしょう?
A.3 答えは、E=東となり90°方向です。
(針の
赤色側がN北になります。)
目的地への方向が分かったので、
安心して一心不乱に歩きました。
分け入っても分け入っても森の中、
どれだけ進んでも目的地は全く見えてきません。
ふとコンパスを見てみると、何か
変です。
Q.4 今は一体どういう状態でしょう?
A.4 予定方向よりズレている。
というのは分かります。
Q.5 それではどの位、どちら方向へズレているのでしょうか?
分かりやすくするために、出発前の針の向きに合わせて並べてみます。
A.5 東(E)の方向に歩いていた筈なので、
今は北側(N側)にズレている。
そしてズレは大きい。
と見てとれます。
つまり、
進行方向に対して、左手側に結構ズレている。
という事が分かります。
コンパスの基本的な使い方は、
『針の向きを読む事』
と解説しました。
それは先程考えたQ.5、
進むべき方向に対してズレているかどうか?
という読み方です。
そしてズレているなら、
どちら側に?どれだけ?
という分析を行う。
コンパスの針は、
常に一定の方向を指し示します。
これに対して
ルートは行くべき方向にあるのだろうか?
という読み方を行うのです。
これがコンパスの基本的な使い方です。
【今日のテーマの復習】
- 針の向きを読む
- 北東南西=NESW=0°90°180°270°
- 針は常に一定方向を指す
- 進行方向の合否チェック
初めてコンパスを手にされている方は、
分かるような、分からないような、
スッキリしない感じだと思います。
これは実際にコンパスを振ってみれば、
直ぐに実感出来る内容です。
それでは次回、
1.2 コンパスの実践的な使い方(メモリー)を解説したいと思います。