今回は西偏について解説します。
まずはいきなりタイトルの答えです。
①コンパスの針が指す北(画像の赤線)
と
②地図の真北(画像の青の縦線)
は異なります。
(この画像は国土地理院の
ウォッちずです。
サイトを開いて、右上の機能→表示→磁北線で、
赤色の数値入り磁北線が表示されます。)
コンパスの針が北を指すのは、
地球という大きい磁石に引っ張られるからですが、
地球の北極点を、
コンパスの針が指しているのではありません。
北極点から1600㎞西を指しているのです。
ズレ過ぎ!と感じますね。
場所でいうと、カナダのハドソン湾辺りになります。
更に、この磁北は非常に僅かながら変化しています。
この永年変化を
国土地理院地磁気測量HPで見ることが出来ます。
地図は北極点を中心に描かれているので、
上記の問題から、
経線と磁北線は、
4°~10°ズレています。
これを『西偏』セイヘンと言い、
補正する角度が地形図の右下に書いてあります。
5.の磁針方位は...の部分です。
地形図『仙丈ヶ岳』の場合、
西偏約6°10′と書いてあります。
〇〇°は「〇〇ど」と読み、1周を360°とした場合の表記で、
〇〇′は「〇〇フン」と読み、1周60分とした場合の表記です。
◯.◯°で表記表記すると、
6°10′≒6.17°となります。
(西偏変換のイラスト説明は
コチラ)
まとめ
- コンパスの北と地図の北はズレる。これを西偏と言う。
- コンパスの北は磁北を指す。
それでは次回、
西偏誤差を補正する方法を解説したいと思います。