今日はコンパスなしで方角を知る方法を解説します。
【今日のテーマの光速予習】
- 太陽:日時計の陰が最短の方向が北
- 星 :ヒシャクの口とWの中央の延長に北極星
- 月 :日没前の明るい側は西、夜明け前の明るい側は東
- 腕時計:短針と日時計の2等分線が南北線
- 生物コンパス:ある方角に沿う傾向がある場合もある
自然や身の回りのモノで方角を知る事が出来れば、
サバイバルで役に立つ事は勿論ですが、
それよりも
普段の山行において、
直感的に方角を把握出来る範囲が広がりますので、
より登山を豊かにしてくれると思います。
太陽
太陽は東から登り南で天頂となり西に沈みます。
この方角精度を上げるために日時計を使います。
①地面に
棒を立てる。
②陰に印をつけて行く。
③陰が最も短くなった方向が
北となる。
④北を起点に東西南を知る。
腕時計
腕時計と日時計を組み合わせると、
即座に方角が割り出せます。
やり方は簡単一瞬です。
日時計の陰の方向と、
アナログ時計の短針の方向の、
2等分線が南北線となり、
影側が
北となる。
この時、時計の向きはどの方角でも良いの?
と思うかもしれませんが、
水平であれば何処を向いていても問題ありません。
実際にやってみると直ぐに理解出来ると思います。
もしデジタル時計しかなくても、
問題ありません。
今の時刻の短針の位置を日時計の中に描けば、
陰と短針の2等分線が南北線になります。
もし曇りで太陽が出ていなくとも、
曇の中で最も明るい部分が太陽の方角なので、
自分で陰を描く事が出来ると思います。
雲が分厚かったり、雨以上の天候であれば、
他の方法にシフトしましょう。
星
地平線に沈まない星座を利用します。
やり方は、
北斗七星(大ひしゃく)とカシオペア(W)を使い、
北極星を見つけます。
大ひしゃくの口先の延長線上5倍の位置に北極星があります。
またWの中央星の延長線上に北極星があります。
北極星の方向がその名の通り北を指します。
月
月が光るのは太陽が照らしているからです。
日没の前に月が出ていれば、光っているのは
西側。
午前
0時以降に月が出ていれば、光っているのは
東側。
生物を利用したコンパスも有名ですが、
上記の天体を利用したコンパスに比べて、
ブレは大きくなります。
こういう傾向がある場合もある。
というレベルで観察して下さい。
鳥
ハタオリドリは、木の
西側に巣をかける事もある。
虫
蟻塚は南北線に沿って規則的に並ぶ事もある。
植物
切り株・木についた苔
年輪の南側が広い木が多い(ある集団の中で)事もある。
幹の北側に苔が多く付く事もある。
【まとめ】
- 太陽:日時計の陰が最短の方向が北
- 星 :ヒシャクの口とWの中央の延長に北極星
- 月 :日没前の明るい側は西、夜明け前の明るい側は東
- 腕時計:短針と日時計の2等分線が南北線
- 生物コンパス:ある方角に沿う傾向がある場合もある